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2021.10.12
アビリティーズジャスコでは就労後6ヵ月から3年間「就労定着支援」福祉サービスを行っております。その中でのお話です。
先日いつも障がい者雇用にとても前向きに取りくんでいただいている企業の担当者Aさんから「実は退職することになったんです。」との連絡が入り、あまりの衝撃に早速面談に伺いました。
Aさんはいつも気さくな方で “何をしたら本人の為になるのか” ”働ける時間や障がい特性上制限のある中でどの仕事から優先して取り組んでいくか” 面談中は本人の話に耳を傾け現状と目標を整理し、面談終了後は本人が活躍できるような働き方を頭を悩ませながら私達支援者の意見も取り込んでカスタマイズする方で、一緒に働く利用者さんとの信頼関係も強い方です。
そんなAさんが居なくなることで定着支援の利用者さんもショックを受けていないかと様子を伺うと「今ちょっと手が離せないので」と、いつも通りに作業をして、いつも通りに休憩に入り、元気に働いておりました。
定着支援では、Aさんはいつ異動になるかも分からないし今一緒に働きながら吸収出来る事や、働く楽しさ、達成感を感じてほしいと伝えていたので、本人に不安が無いわけではありませんが前向きに考えて行動する事が出来ていたことがとても嬉しかったのです。
今後、今までのやり方じゃ上手くいかない事や固定概念を外す難しさで悩むことがあると思いますが、出来る手段を使い対応する方法や考え方を実戦していく機会も増えます。
「先々の不安より今出来ることを行う。」もし壁にぶつかったり不安になる時に必要な支援を行っていきたい。それは新型コロナウイルスで時代が変化した事にも似てると感じた今回の定着支援でした。