「就労移行支援を利用しても就職できなかったらどうしよう」そんな不安や焦りを抱えている方は少なくありません。
厚生労働省の調査によると、就労移行支援を経て一般就労に移行した人の割合は58.8%と、 すべての人が就職できるとは限らないのです。
参照:就労支援施策の対象となる障害者数/地域の流れ
そこで本記事では、就労移行支援で就職できなかった主な原因や、就職できる人とできない人の違いを解説します。
就労移行支援を有効に活用し、一般就労を目指したい方はぜひ参考にしてみてください。
一般企業への就職を目指すなら
アビリティーズジャスコへご相談ください

アビリティーズジャスコは、就労スキルと特性理解の両面から、障がいや難病を抱える方が長期的に働き続けられるよう支援を行っています。
【アビリティーズジャスコの強み】
- イオングループの障がい者雇用特例子会社としての安心
- 一人一人に合わせた就労支援プラン
- 自己理解を深める多彩な支援プログラム
- 協力企業での豊富な実習機会
- 最大5日間のお試し通所が可能
安定して働き続けるためには、自分の特性を理解し、さまざまな場面に対応できる力を身につけることが欠かせません。
アビリティーズジャスコでは、支援員との対話や実践的なプログラムを通じて、就労スキルだけでなく、自己理解を深めながら対人スキルを磨くことができます。
さらに、最大5日間の体験を通じて支援員や利用者との相性をしっかり確認したうえで、安心して通所を決められます。
就職だけでなく、安定した長期就労を目指したい方は、ぜひアビリティーズジャスコへご相談ください。
就労移行支援で就職できなかったよくある理由とは?

就労移行支援で就職できなかった人の多くに当てはまる理由は、次の通りです。
それぞれの理由について詳しく解説していくので、自分に当てはまるものはないか確認してみてください。
事業所とのミスマッチが生じた
就労移行支援において以下のような事業所とのミスマッチが生じると、就職につながらない可能性があります。
- 目指す職種とプログラムにズレがあった
- スタッフや利用者との雰囲気が合わなかった
- サポートの内容や体制が不十分だった
支援を継続するうえで「気兼ねなく相談できる環境」や「協力し合える人間関係」は欠かせません。
スタッフとの信頼関係が築けなかったり、利用者同士の雰囲気が合わなかったりすると、通所自体がストレスとなり、十分な訓練ができなくなる恐れがあります。
こうしたミスマッチを避けるためには、事前に見学や体験を通じて、自身と事業所の相性を確認することが大切です。
実際のプログラム内容やスタッフの雰囲気を知ることで、入所後のミスマッチを減らせます。
アビリティーズジャスコでは、利用者の多様なニーズに応えられるよう幅広いプログラムや個別性の高い支援プランを提供します。
さらに、自分に適した環境かどうか納得できた状態で利用を開始できるよう、最大5日間の体験利用が可能です。
利用者自身の体調が不安定だった
就労移行支援を利用しても就職に至らなかった方の中には、以下のように体調の不安定さが影響したケースが多く見られます。
- 就職活動の負荷によって体調を崩してしまった
- 通所が安定せず、遅刻や欠席が多く企業から懸念を持たれた
- 疾患が悪化して通所自体が困難になった
一般就労では週4〜5日の勤務が求められるため、週4〜5日安定して通所した実績がないと、企業は勤怠の安定性に不安を感じて採用に慎重になることがあります。
一方で、通所日数を増やすことで体調やメンタル面に負担がかかる場合は、まだ一般就労を目指す段階ではない可能性も。
そのようなときは、無理に就職を急がず、まずは体調の安定を優先することが大切です。
アビリティーズジャスコでは、体調に合わせて段階的に通所日数を増やすよう配慮しています。
これにより、体力や生活リズムを徐々に整えながら、無理なく通所をを続けることが可能です。
さらに、認知行動療法を取り入れ、心理面の安定や自己理解を深めながら継続的な支援を行っています。
実際の利用者からも「安定して通所できるようになった」という声をいただいています。
最初は環境に馴染めず、体調も崩しがちで休む事も多かったです。
しかし、認知行動療法の訓練を受けたり、支援員の方々の御支援のお陰で体調を整える事ができ、現在は通所日数・時間を増やし、安定して通所できるようになりました。
出典:アビリティーズジャスコ立川センター 就労事例(事務)
このように、体調に不安がある方でも、段階的なサポートを提供している事業所であれば、自分のペースを大切にしながら安心して活動を続けられます。
自身の特性に対する対処法が身につかなかった
就職面接の場では、自身の特性や配慮点を企業にわかりやすく伝えることが求められます。
しかし、以下のような状態の場合は、企業が勤怠の安定性や業務遂行能力に不安を抱き、採用を見送られてしまうケースがあります。
- 配慮してほしい点が具体的に伝わってこない
- ストレスへの対処方法が不明確
- 自己理解が浅く強みや適性がわかりづらい
採用の場では、自身の特性を理解したうえで、ストレスや困難に対して自ら対応できるリカバリー力が重視されます。
そのため、就職には自己理解を深めることが欠かせません。
アビリティーズジャスコでは、グループワークを通じて自分の特性や強みを客観的に把握できる機会を提供しています。
さらに、SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)や認知行動療法を通じて、自分の思考や行動パターンを見直すことが可能です。
これにより、考え方や行動をより適切な方向へ修正し、実生活や職場で活かしていくことができます。
準備が整う前に就職活動を始めた
準備が整う前に就職活動を始めてしまうと、採用につながらない可能性があります。
準備が不十分なまま焦って応募すると、選択肢が狭まり、失敗経験が積み重なって自信を失う恐れがあります。
その結果、体調や精神面に悪影響を及ぼし、負のスパイラルに陥るケースも少なくありません。
そのため、就職活動を始める前に次のような準備ができているかを確認し、就職実習や訓練を通じてスキルを養っていくことが大切です。

長期的に見れば、焦らずに準備期間を設けることが就職成功への近道です。
希望する就職先と自身のスキルと経験があっていない
就職活動においては、以下のように目標を高く設定しすぎると、雇用形態に関わらず採用されにくくなってしまいます。
- 大手企業や有名企業に限定して応募する
- 雇用形態を固定する(「正社員」のみなど)
- 給与条件を平均より非常に高い設定にする
目標や理想を高く持つことは大切ですが、条件が現状のスキルや経験と合っていない場合、採用につながりにくくなってしまいます。
また、障がい者雇用枠は、一般採用と比べて条件や仕事内容が異なることがあります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 仕事内容の範囲 | 担当する業務が限定される |
| 雇用形態・勤務条件 | 短時間勤務や週数日の勤務での雇用 |
| 配慮や支援体制 | 障害の特性に合わせた合理的な配慮 |
| 選考プロセス | 面接時に働き方や必要な配慮について話し合う |
合理的配慮によって勤務時間が短縮される場合などは、一般雇用よりも給与が少なくなる可能性もあります。
そのため、障がい者雇用を検討する際には、特に希望条件にとらわれすぎない柔軟さが必要です。
大切なのは、自分に合った働き方を実現できる環境を優先することです。
たとえ企業規模や給与が理想通りでなくても、特性を理解してもらえる職場で安心して働けることを重視しましょう。
そうすることで、最終的に就職の成功や継続的な就労につながります。
そもそも自身の状態・目的と就労移行支援があっていない
就労移行支援は「一般企業への就職」を目標としたサービスのため、 利用者の状態や目的と合致していない場合、成果につながらない可能性があります。
福祉サービスにはそれぞれ特徴があるため、自分の体調や目標に合わせて選ぶことが大切です。
- 自立支援サービス
↳日常生活の基盤を整え、 生活リズムの安定を目指す - 就労継続支援
↳働く習慣を身につけ、軽作業から段階的に社会復帰を目指す - 就労移行支援
↳スキル習得や就職活動に取り組み、 本格的に企業就労を目指す
目標を明確にするためには、自分が実現したい未来と現在の状態の距離を正しく見極めることが大切です。
また、就職を目指していても、体調や特性によっては今すぐの就労が難しいと感じる場合もあるでしょう。
そのような場合は、上記のようなサービスを段階的に利用していくことで安定した生活と継続的な就労を目指せます。
自分の段階に合った支援を受けることで、無理なく目標達成への道を進むことができるのです。
就労移行支援で就職できる人とできない人の違いは?
就労移行支援で就職できる人とできない人の違いを、アビリティーズジャスコの支援員に調査しました。
支援員によると、以下のような特徴を持つ方は職場でも円滑にコミュニケーションを取りやすく、採用後も安定して働ける可能性が高いといいます。
- 通所が安定している
- 積極的に訓練に参加している
- 就職への意欲が高い
- 担当以外ともコミュニケーションが取れる
さらに、就職に成功した利用者には「失敗を振り返り改善する姿勢」や「見学や実習に積極的に参加する行動」も共通して見られたそうです。
自分の考えを持ちながらも、企業の立場や支援員のアドバイスを柔軟に受け入れられる人ほど、就職活動で信頼を得やすい傾向があります。
一方で、就職に至らなかった方には以下のような傾向が見られます。
- 体調や症状が安定しない
- 自らの考えに固執しがちで柔軟性に欠ける
- 求める就職への条件が高い
体調の状況によっては、一般就労を目指す前に治療を優先すべき場合があります。
まずは体調や生活リズムを整え、そのうえで訓練や実習に前向きに取り組む姿勢を持つことが大切です。
就労移行支援で就職できなかった場合の選択肢とは?
就労移行支援で就職できなかった場合の選択肢は、次の通りです。
以下から、それぞれの選択肢について詳しく解説していきます。
利用期間の延長を申請する
就労移行支援の利用期間は原則2年間ですが、最大1年間の延長が認められる可能性があります。
延長申請に配慮してもらえる可能性があるケースは、以下のとおりです。
- 感染症が拡大した
- 急病にかかった
- 障害の状態が悪化した
- やむを得ない家庭の事情がある
また、詳細は自治体によって異なりますが、申請の基本的な流れは以下の通りです。
- 延長申請書を作成し自治体へ提出
- 自治体が「延長認定審査会」を開き、内容を審査
- 妥当性が認められた場合に延長が決定
延長が承認されれば、引き続き就労移行支援を利用しながら就職準備を整えることが可能です。
このように、2年間で就職が決まらなかった場合は、延長申請を検討することも選択肢のひとつとなります。
事業所を変更する
就労移行支援の利用期間が残っている場合は事業所を変更するという選択肢もあります。
新しい事業所を選ぶ際には、次のポイントを確認しておきましょう。
- プログラム内容が目指す職種やスキルに合っているか
- スタッフの専門性や支援体制が十分か
- 過去の就職実績はどの程度か
これらは資料だけではわからない部分もあるため、見学や体験を通じて実際に確認することがおすすめです。
ただし、原因を振り返らずに事業所を変えてしまうと、同じ結果を繰り返す恐れがあります。
まずは「なぜ就職できなかったのか」理由を整理したうえで、新しい事業所に求める条件を明確にすることが大切です。
アビリティーズジャスコでは最大5日間の体験利用が可能なため、じっくりと自分に合った環境かどうかを見極められます。
他の福祉サービスを利用する
一般就労がまだ難しいと感じる場合には、就労移行支援以外の福祉サービスを検討することもおすすめです。
- 自立訓練(生活訓練)
↳生活リズムの不安定さを解消し、日常生活の安定を目指す - 就労継続支援(A型・B型)
↳いきなり一般就労を目指すのではなく、段階的に就労経験を積んでいく
これらのサービスを利用することで、生活基盤を整えたうえで段階的に力をつけられるため、安心して次のステップに進めます。
また、焦らず自分のペースで準備を重ねられるため、就職の実現につながりやすくなります。
自分の現状や目的に応じて、どのサービスを利用するべきか見直してみましょう。
障がい者就業・生活支援センターを利用する
障がい者就業・生活支援センターは、ハローワーク障がい者専用窓口を始め、さまざまな機関と連携した拠点です。
全国に設置されており、以下のように就職活動全般を支援しています。
- 障がい者の就業に関する相談への対応
(面接対策・書類作成サポートなど) - ハローワークへの求職活動支援の依頼
- 障がい者雇用を行う会社への環境改善依頼
また、就労だけでなく、生活面における相談や支援も受けられます。
こうした公的サポートを組み合わせることで、効率的かつ主体的に就職活動を進めることが可能です。
就職エージェントを利用する
就職エージェントを活用することで、専門のアドバイザーが就職活動全般をサポートしてくれます。
提供されている主な支援は、以下の通りです。
- 利用者の特性や希望に合った職種・業界の紹介
- 応募書類の作成
- 面接対策
障がい者雇用に特化したエージェントを利用すれば、障がい特性を理解したうえで職場を紹介してもらえます。
より柔軟な働き方を提案してもらえる可能性もあるため、サポートを受けながら就職活動がしたい方におすすめです。
職業訓練でスキルを再構築する
ハローワークが提供する離職者訓練・求職者支援訓練「ハロートレーニング」では、就職に直結する知識やスキルを身につけられます。
- 主な講座例:IT、事務、介護など
- 受講費用:無料(教材費は自己負担)
ハロートレーニングは、スキル不足が就職の壁になっている場合ややりたいことが明確な方におすすめです。
自分の希望する職種に必要なスキルを集中的に学ぶことで、再度就職活動に挑戦する準備を整えられます。
就労移行支援で就職するためにも、自身とマッチする事業所選びが大切
就労移行支援を利用しても、必ずしも全員が就職に至るわけではありません。
だからこそ、自分に合った事業所選びは就職の成功を左右する重要なポイントです。
アビリティーズジャスコでは、幅広いプログラムを用意しており、さまざまな就職の目標に対応しています。
- 利用者に合わせた豊富なプログラム
- 認知療法やSSTによる自己理解
- 体調に応じた段階的な通所サポート
特に、グループワークや認知行動療法を通じて、自分の特性やストレスへの対処法を学べる点は就職において重要なポイントです。
自己理解を深めることで配慮点を的確に伝えやすくなり、就職面接でも有利に働きます。
さらに、配慮点をきちんと伝えられることで、自分に合った職場環境へとつながり、長期的な就労にも結びつきます。
就職の可能性を広げたい方は、ぜひ一度アビリティーズジャスコへご相談ください。

