就労移行支援の利用を考えていても、 初めての環境に飛び込むことや、本当に就職できるのか不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
就労移行支援を利用した方の体験談は、その不安を和らげてくれるリアルな学びが詰まっています。
本記事では、 就労移行支援を利用した方々の具体的なエピソードを紹介しながら、就職につなげるための上手な活用法を解説します。
利用を迷っている方は、自分の将来をイメージする材料として、ぜひ参考にしてみてください。
一般企業への就職を目指すなら
アビリティーズジャスコへご相談ください
アビリティーズジャスコは、イオングループの障がい者雇用特例子会社として、10年以上にわたり就労移行支援を提供しております。
【アビリティーズジャスコの強み】
- 個別性の高い就労支援プラン
- 自己理解を深める支援プログラム
- 協力企業での豊富な実習機会
長く安定して働くためには、自分の特性を理解し、さまざまな場面に対応できる力を身につけることが大切です。
アビリティーズジャスコでは、支援員との対話や多彩なプログラムを通じて、自己理解を深めながら対人スキルを磨くことができます。
「まだ具体的に就職するイメージが湧かない」という方も、 ご自身に合った働き方を見つける第一歩としてぜひアビリティーズジャスコにご相談ください。
就労移行支援の「体験談」｜アビリティーズジャスコで就職に至るまで
就労移行支援は、働くことに不安を抱える人が「就職への一歩」を踏み出すための大きな支えとなります。
ここでは実際に就労移行支援「アビリティーズジャスコ」を利用し、就職した方の体験談をご紹介します。
これらのケースを通して、利用者がどのように課題を乗り越え、就労につなげていったのかを具体的に見ていきましょう。
A型雇用からの移行したY.Mさま｜セルフケアの学びが就労につながる
統合失調症を発症したのが19歳の頃で、それから長い間、病気を隠して一般就労をしていました。
その後、障がい者雇用やA型雇用でも仕事が続かずハローワークから紹介され、アビリティーズジャスコ古川センターの存在を知りました。
現在は、アビリティーズジャスコを通して、パンの製造の仕事をしています。
座学や集団行動などがあまり得意じゃありませんでしたが、 センターに通うようになって、学ぶことの楽しさや仲間の大切さなど多くの気づきがありました。
色々な学びが仕事で活きると思っていますが 、中でも特に仕事に活きているのは「薬の大切さ」です。
今まで薬の服用は拒否してきましたがセンターに通う中で必要性を感じ、風邪薬や頭痛薬と同じように必要に応じて使って、より良い生活が送れるようにしていきたいと今では思うようになりました。
今後は通所を通して学んだことを活かして人間関係を円滑にしていき、一日でも長く仕事が出来るよう初心を忘れず無理せずに仕事、生活を送っていきたいと考えています。
Y.Mさまの体験から分かるのは、就労移行支援は「働くための練習場」であり、同時に「自分を見直す場」としての役割を果たしていることです。
集団での学びやセルフケアの習慣づけは、働くうえで必要となる基礎力を育むものであり、それが結果として安定した就労や生活につながります。
日々の小さな前進を積み重ねることが、やがて大きな自信となり、安心して就職に向けた一歩を踏み出せることを伝えているのです。
接客業から新たな一歩を踏み出したBさま｜自己対話を重ね就職へ
私は通所を始める前、約5年間接客業に就いていました。
退職を機に、次の一歩をどう踏み出すか悩んでいた時期にアビリティーズジャスコを知り、体験を経て通所を始めました。
通所を始める前は、障がいで精神的に困ったことは一度もないと思っていましたし、自分の障がいについても通所の2〜3か月前に初めて詳しく知ったほど。
しかし、就活を進めるなかで履歴書や面接で話す「配慮事項」を考えることが難しく、「自己理解が足りないのでは」と支援員にアドバイスを受けることがありました。
それもあって通所中は「自分は何をしたいのか」「どういう職場で働きたいのか」と自分との対話が多かったような気がします。
必要な準備を整えた今でも答えを見つけられていませんが、 無事に就職先もできたことだし、 やりたかった事や気になる物にも触れたいと思います。
通所を通して学べたところもあり、 今まで知っていたもののやり方の再確認や、知らなかったものを知ることは楽しかったです。
中でもパソコン訓練や認知行動療法について今でももっと深く学びたいと思っています。
Bさまの体験は、就職がゴールではなく、その後に自分らしい働き方と生活を続けていく力を養うことが大切であることを示しています。
就労移行支援は単に「就職を支援する場」ではなく、自分自身と向き合いながら自己理解を深め、長期的に働き続けるための準備をする場所でもあります。
日々の学びや自己対話の積み重ねが、安心して働き続けるための力へとつながっていくのです。
視点を変えて道が開けたAさま｜支援員との対話で就活方針を再設計
私が立川センターに通うようになり、考え方が変化したことが多くあります。
就職活動を始めた当初は方向性が曖昧で、仕事内容や賃金などの情報だけで志望する企業を選んでいました。
その結果、実を結ぶまでには至らず、振り返り反省をしながらも一人で落ち込み、悩むことも多くありました。
そんな時に支援員の方々が丁寧に話を聞いてくださり、私の強みや改善点を別の視点から伝えてくれました。
その対話を通じて「考え方を少し変えてみること」の大切さに気づき、就職活動の方針を修正できるようになったのです。
それからは、自分の足で企業説明会や見学会に参加し、興味を持った企業をよく知ろうと考えるようになり、就労に結び付くことができました。
今後も小さな変化を重ねて、大きく変われるようにして、働く中でも臨機応変に頑張っていきたいと思います。
就職活動を成功させるためには、条件面だけにとらわれず、自分に合った方針を見つけることが近道です。
就労移行支援は「支援員との対話」や「自己理解」を通して、より長期的な就労につながる選択肢を増やすことができます。
アビリティーズジャスコは就労スキルだけでなく、長期的にキャリアを築ける考え方をアドバイスし、自分に合った働き方への道が開けるお手伝いをします。
簿記を学んだ経験を強みに就職へMさま｜SSTとマナー習得が支えに
病気で学校をやめた後、職業訓練で簿記を学び、訓練終了後の進路を考える中で、複数の就労移行支援事業所を見学しました。
その中でアビリティーズジャスコは職員と利用者の雰囲気が良く、訓練内容も実践的だったため、ここでなら自分に合った学びが得られると感じ、利用を決めました。
プログラムの中で特に役立っているのは、SST（ソーシャルスキルトレーニング）やビジネスマナー講座です。
講座で身に着けた挨拶、敬語や報連相の仕方は、仕事をするうえで日々役に立っております。
現在はアビリティーズジャスコを通して、 主にデータ入力と庶務業務を行っています。
今後は健康を維持しながら長く仕事を続け、日々成長して職場に貢献できる人材になることが目標です。
就労に当たっては、自分の得意分野を見極めてそれを活かせる仕事に就くことが大切です。
これまでの経験から自己分析をしたり周りの方の意見を聞いたりすることで、適性を見抜くと良いと思います。
就労においては、自分の特性だけに注目するのではなく、得意分野を活かせる仕事に挑戦する姿勢が大切です。
就労への適性が高まれば、スピーディーに適応できるだけでなく、やりがいを感じられる仕事にもつながります。
アビリティーズジャスコの就労移行支援では、スキル習得にとどまらず、感情のコントロールや考え方の柔軟性を養うことにも重点を置いています。
こうした基盤を整えることで、基本的な社会人スキルが育まれ、安定した長期就労を実現するための大きな支えとなります。
アビリティーズジャスコの就労移行支援プログラム｜障がい特性に合わせた訓練内容
就労移行支援では、利用者一人ひとりの障がい特性に合わせて訓練を行います。
以下では障がい特性ごとにどのような訓練が役立ち、どのように就労へ結びついたのかをご紹介します。
それぞれの事例を見ていくことで、具体的な支援内容や就労へのステップをよりイメージしやすくなります。
発達障がい｜自己理解と対人面を整える訓練
発達障がいは、対人関係やコミュニケーションの場面で困難を感じやすい傾向があります。
言外の意味を汲み取れなかったり、正しいと思ったことをそのまま伝えてしまうことで、人間関係に影響が出ることも少なくありません。
就労移行支援では、SST（ソーシャルスキルトレーニング）や作業訓練を通して、このような課題に向き合い、就労に必要なスキルを身につけるサポートが行われています。
以下は実際に利用者が語った体験談です。
H・Yさま 「郵便仕分け」の訓練では、全然違うやり方をする人が気になったり、イライラしたりしました。
小さい頃だったらケンカになったけど、働く場では「言葉で理解し合うこと」「出来ない人もいることを理解して、仕事量に個人差ができること」を知りました。
特性：広汎性発達障害
引用元：アビリティーズジャスコ
Kさん 私は年齢を重ねてから発達障害の診断を受けましたので、自身の認知の歪みを知り、就労に向けて自分自身の理解を深めるうえで大変役立ちました。
特性：発達障害
引用元：アビリティーズジャスコ
Gさん 訓練を通じて自己理解を深めることが出来ました。
苦手な環境への対処法も見つける事ができましたので職場で実践していきたいです。
特性：ADHD
引用元：アビリティーズジャスコ
SST（ソーシャルスキルトレーニング）は、ロールプレイやディスカッションを通して傾聴力や自己表現を学べます。
アビリティーズジャスコでは次のようなテーマを扱い、利用者同士で意見交換を行うことで、実践的なコミュニケーション力を養います。
- 感謝の気持ちの伝え方
- 上手な報連相の仕方
- 上手な頼み方・断り方
- 相手の話に耳を傾ける方法
こうした訓練を積み重ねることで、相手の気持ちを考えられるようになり、長期的な就労に欠かせない人間関係を構築するスキルを得られます。
統合失調症｜認知行動療法が安定的な通所をサポート
統合失調症はストレスによって症状が悪化しやすい特性があり、再発防止のためには「思考パターンを変えること」や「適切な対処スキルを学ぶこと」が重要です。
アビリティーズジャスコでは、認知行動療法を取り入れたプログラムを通して心のバランスを取り戻し、柔軟に物事へ対応できる力を養う支援を行っています。
認知行動療法とは、ストレスや不安で硬直してしまった考え方や行動をほぐし、前向きで自由な思考や行動を促す心理的アプローチです。
これにより、安定した通所や就労を続ける基盤が整えられます。
Mさん「精神科医による認知行動療法」や「マインドフルネスセミナー」「運動プログラム」を受けた後は、とても心が軽くなって気持ちも少し前向きになれたような感じがしました。
引用元：アビリティーズジャスコ
さらに、座学だけでなく運動プログラムも取り入れており、身体や脳の働きを活性化させて、健康面での改善も目指しています。
必要に応じて心身の両面からサポートすることで、就労を続ける力を高められるのが大きな特徴です。
不安障がい｜マインドフルネスでトリガー対処を学ぶ
不安障がいは、パニック発作や広場恐怖症などを含み、日常生活の中で強い不安や緊張に悩まされることがあります。
不安を打ち消そうとして特定の行動を繰り返したり、不安を避けるために行動を制限したりすることもあり、仕事や生活に影響が出ることも。
アビリティーズジャスコでは、認知行動療法やマインドフルネスのセミナーを通じて、考え方の柔軟性を高め、不安のトリガーに冷静に対処するスキルを養います。
マインドフルネスとは、「いまこの瞬間」に意識を集中させ、感情や体の状態をありのままに受け入れる方法です。
「不安や恐怖」を落ち着け、ストレス耐性を高めることで、 心の安定が身体にもよい影響を与えると考えられています。
Mさん「認知行動療法」「マインドフルネス」等のセミナーが特に印象に残っています。
怒りの抑え方や心が軽くなる物事の考え方を学び、穏やかな心を取り戻せました。
引用元：アビリティーズジャスコ
このような取り組みにより、感情に振り回されにくくなり、安定した通所や就労につなげることができます。
てんかん｜就労訓練により集中力向上をサポート
てんかんは、睡眠不足や不規則な生活が発作の引き金となりやすく、長時間労働や過度なストレスによって再発リスクが高まることがあります。
そのため、安定して働き続けるためには、生活リズムを整えるとともに、無理のない範囲で集中力を養う訓練が重要です。
アビリティーズジャスコでは、郵便仕分けやPC訓練（Excel基礎）といった事務訓練を提供しています。
これらの訓練は就労スキルの習得だけでなく、集中力を養うことにも直結しており、実際の現職でも役立っているとの声が寄せられています。
K.Mさん事務訓練で行った郵便仕分けや、PC訓練のExcel基礎、ビジネスマナーはアビリティーズジャスコに通うまで知識がなかったので、今とても助かっています。
軽作業訓練で行なった細かい作業も、集中力が求められる仕事なので、活かされていると思います。
引用元：アビリティーズジャスコ
さらに、てんかんを持ちながら働くには、自分の発作のタイプや起こりやすい状況、回復までの流れを理解しておくことが欠かせません。
プログラムを通して自己理解を深めることで、安定して働ける環境づくりや、必要な配慮点を見つけることができます。
就労移行支援の「体験談」から学ぶ！就職につながるポイント
就労移行支援で就職に成功した方々の体験談には、以下のようにいくつかの共通点が見られます。
ここでは、特に「就労につながるポイント」として多く挙げられていた要素を整理しました。
自己理解を深める
体験談からは、「自己理解を深めることで自分が働ける環境を見つけられた」という声が多く寄せられています。
具体的には、以下の点を整理することが重要です。
- 得意・不得意
- 配慮が必要な点
- 特性が出やすいシチュエーションと対処法
特に面接の場面では、配慮が必要な点を伝えられないと、面接官が「一緒に働くイメージ」を描けず、採用につながらない可能性があります。
一方で、配慮点や特性が出やすい状況を具体的に伝えられると、職場側の理解が得られやすくなり、長期的な定着にもつながります。
アビリティーズジャスコではSSTなど、自己理解につながるプログラムを提供しています。
他者との交流があることから、初めに参加できそうかを確認しながら進めていくため、安心して挑戦することが可能です。
プログラム以外でも日常生活で自分自身について分析し、主体的に取り組むことを心がけましょう。
得意を生かす視点で仕事を選ぶ
就労移行支援のプログラムを通して、自分の得意分野を改めて認識した利用者の多くが、強みを活かせる職場を見つけて安定した就労につなげています。
「人を喜ばせたい」「学んだ知識を活かしたい」など、自分の強みや 興味を仕事に結びつけることが就職成功のカギです。
特に職場実習は、自分の得意不得意を見極める大きな機会です。
その経験をもとに「自分に合った職場」を選ぶことができれば、就職後のモチベーション維持や定着にも直結します。
支援員・仲間との対話が前進につながる
体験談の中には「支援員や仲間との対話が考え方の転換点になった」という声も多く見られました。
アビリティーズジャスコでは、支援員や他の利用者とのコミュニケーションを大切にしています。
【アビリティーズジャスコの取り組み】
- 自己理解や体験の機会を設け、支援員と一緒に振り返りを行う
- 就職につながった利用者の事例や、参考になる他の体験談を共有する
こうした取り組みにより、自分一人では気づけなかった強みや改善点を客観的に知ることができ、新しい方向性を見出すきっかけになります。
また、同じ悩みを持つ仲間と経験を共有することは、大きな安心感につながります。
孤立感が和らぐことで前向きな行動を起こしやすくなり、結果的に就労への一歩を踏み出す力となるのです。
就労移行支援における就職までの流れ｜入所から就職活動まで
就労移行支援では、以下のような段階的なステップを踏んで就職を目指していきます。
- 通所を通して基礎体力・生活リズムを整える
- コミュニケーションの強化や希望の職業で必要になるスキルを高める
- 自信がついてきたら企業見学や実習に参加する
- 実際に興味のある企業へ応募する
通所を通じて決まった時間に起きて通う習慣を作ることで、安定して働くための土台を築けます。
また、グループワークは 他者と協力して課題に取り組む経験を積めるため、就労に欠かせない人間関係を構築するスキルも身に着けることが可能です。
企業見学や実習に参加することで、 自分に合う仕事や働き方を具体的にイメージでき、不安の軽減にもつながります。
こうした一連の流れにより、利用者は段階的に「働く準備」を整えられるため、就職への不安が軽減され、長く安定して働ける可能性を高められます。
就労移行支援事業所の一日のスケジュール例
アビリティーズジャスコでの一日のスケジュール例をご紹介します。
| 時刻 | 詳細 |
|---|---|
| 9:00～11:00 | 自己学習 ※希望者のみ |
| 11:00～13:00 | 午前訓練 |
| 13:00～14:00 | 昼休憩 |
| 14:00～16:00 | 午後訓練 |
就労移行支援事業所の一日は、無理なく通所を継続できるように規則正しい流れで組まれています。
午前の自己学習は自分のペースで進められる時間で、得意を伸ばしたり弱点を補ったりするのに役立ちます。
希望者のみ行うものなので、体調が安定しない方や長時間の通所が難しい方でも無理なく訓練を進めることが可能です。
プログラムを繰り返すことで、働くうえで必要な「体力・スキル・コミュニケーション力」が自然と身についていきます。
決まった時間に通う生活を続けることで、就労に向けた自信を少しずつ積み重ねられるのが大きな魅力です。
就労移行支援の「体験談」から見える支援の価値と自己成長の過程
今回はアビリティーズジャスコで就職に成功した方の体験談を紹介いたしました。
利用者の方が共通して語るのは、日々の小さな積み重ねが自信となり、働き続ける力へとつながっているということ。
最初は難しいと感じていたことでも、挨拶や報連相・敬語の使い方など基本的な訓練を繰り返す中で、自分なりの対処法を身に着けながら乗り越えられるようになります。
アビリティーズジャスコでは特にコミュニケーション訓練に力を入れており、自己理解を深めながら対人スキルを高めることが可能です。
その結果、長く働き続けるために必要な基盤が整えられ、利用者が安心して社会へ一歩踏み出せるようなサポートが実現されています。
一般就労をして長期的なキャリアを目指したい方は、ぜひアビリティーズジャスコへご相談ください。